『パターンカット』と『ジャンパー配線』基板改造事例-Part1-
弊社ではお客様のご要望により、基板改造(パターンカット、ICのピン浮かし、ジャンパー配線など)や部品のリペア作業も行っています。
長年のノウハウや熟練の技術者による作業で、難易度の高い改造や部品のリペア作業でも高品質な仕上がりでご提供いたします。
本日は、『パターンカット』と『ジャンパー配線』の改造を行いましたので、作業の一部をご紹介させていただきます。
基板改造_パターンカット
パターンカット
- パターン幅:0.13mm
他のパターンを傷つけないよう細心の注意を払い改造を行います。
また、基板中間層にも傷を付けて損傷させないよう、実体顕微鏡を使い作業を行います。
パターンにカッターナイフなどで切れ目を入れただけのパターンカットを見かけますが、ショートのリスクがありますので、弊社では数mmのパターンを除去します。
ノイズ対策など、お客様のご要望により指定された部分のパターン除去にも対応致します。
隣接したパターンのパターンカット
パターン配線の密集した部分のパターンカットも対応可能です。
太さの比較として、基板右側にシャープペンシルの芯を並べて置きました。
芯の太さは、0.5mmです。
表層のパターンカット以外にも、多層基板の中間層にあるパターンカットを行った実績もございます。
基板改造_ ジャンパー配線(QFN、QFP)
『デバイス(QFN)のピン』と『ビアホール』間のジャンパー配線
- QFNのピン間寸法:0.5mm
- QFNのパット幅:0.25mm
隣り合ったQFNのピンから、各ビアホールへのジャンパー配線を行いました。
ジャンパー配線の長さは2~4mm程度になります。
写真上部に実装されているチップコンデンサは「1608サイズ」です。
ビアホールへのジャンパー配線は、ソルダーレジストや酸化被膜の除去を行ってから、はんだ付け作業を行っています。
ピン間のはんだブリッジに注意を払い、実体顕微鏡を使用して作業を行いました。
『デバイス(QFP)のピン』からのジャンパー配線
- QFPのピン間寸法:0.5mm
- QFPのパット幅:0.25mm
隣り合ったQFPのリードピンからのジャンパー配線です。
部品間のジャンパー配線指示を頂き、確実なはんだ付け作業はもちろんの事、見栄えの良いルートで作業を行いました。
仕上げにシリコンにて固定を行います。
基本的にジャンパー線は引っ掛かけるなどの外的損傷を防止するため、基板に密着した状態で配線します。
はんだ付け不良が起こらないよう拡大鏡や顕微鏡で作業を行い、仕上がりも確認します。
他社で断られた改造にも対応
他社で改造を断られたお客様からのご依頼にも対応しております。
試作基板の回路変更、設計変更、修正など、基板を作り直す「時間や費用の余裕がない」場合、基板の改造で対応いたします。
非常に困難な改造や改修の実績が豊富にありますので、ご期待にお答えします。
基板の改造でお困りであれば、お気軽にお問合せ下さい。