『パターンカット』と『チップコンデンサ』を使った基板改造事例-Part6-
本日の基板改造事例は、
パターンをカットを行い、そのパターン間にチップコンデンサを挿入する改造事例です。
直接パーターン配線にはんだ付けしますので、高い技術を必要とします。
- 一点目は、「パターンカット」と「パターンレジストの除去」について。
- 二点目は、チップコンデンサを使って、一点目でカットしたパターン間にはんだ付けを行った改造事例です。
弊社ではお客様のご要望により、基板改造(パターンカット、ICの足上げ、ジャンパー配線など)や部品のリペア作業も行っています。
長年のノウハウや熟練の技術者による作業で、難易度の高い改造や部品のリペア作業でも高品質な仕上がりでご提供いたします。
基板改造_「パターンカットとレジスト除去」の改造事例
パターンとパターンの間隔がほとんどない事や、周りがベタパターンに覆われているので、1005サイズのチップコンデンサを使用するとして、カット寸法を決めました。
コンデンサをはんだ付けする両側がパターンだと、強度的に不安があるため、近くにあるコンデンサの足を利用して、強度アップを狙いパターンカット箇所を決めました。
まず、パターンカットを行います。
取り付けるチップコンデンサのサイズが1005なので、パターンカットの寸法は『約0.5mm』としました。
カット寸法を間違えると、チップコンデンサが届かないという問題が発生する可能性があるため、細心の注意を払いパターンカットを行います。
パターンレジスト除去
次に、チップコンデンサをはんだ付けする部分のレジスト除去を行います。
パターン配線上にはんだ付けを行う場合は、必須の作業になります。
パターンを損傷させないように、パターンカット同様に顕微鏡を使っての作業となります。
基板改造_「チップコンデンサ」を使っての改造事例
準備が整いましたので、チップコンデンサをはんだ付けしていきます。
チップコンデンサを取り付けた写真です。
特に注意した点としては、
- チップコンデンサどうしの接触
- チップコンデンサとベタパターンの接触
- パターンとチップコンデンサのはんだ付け
です。
お客様のご要望により、補強としてシリコン固定を実施いたします。
今回はデバック中とのことで、固定は致しませんでした。
他社で断られた改造にも対応
他社で改造を断られたお客様からのご依頼にも対応しております。
試作基板の回路変更、設計変更、修正など、基板を作り直す「時間や費用の余裕がない」場合、基板の改造で対応いたします。
非常に困難な改造や改修の実績が豊富にありますので、ご期待にお答えします。
基板の改造でお困りであれば、お気軽にお問合せ下さい。